読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



そりゃあもういいひだったよ

ほんもののクマに招待されて、彼らのいる山へと出かけていったぬいぐるみのクマ。
気分満点、手紙を受け取ったときから、その道中、そして招かれた晩餐の席と楽しい時間が過ぎ迎えた朝までを思い出し、言葉にせずにいられない「そりゃあもういいひだったよ」。
あるぬいぐるみによる、幸せなある日の追想。

荒井良二・作

薦めたい学年:読み聞かせ Level 0
読み聞かせにかかった時間:5分以内


幸せだったから「そりゃあもういいひだったよ」なのでしょうか。
「そりゃあもういいひだったよ」と思うから、幸せなのでしょうか。

それはともかく、春は、あたたかさを取り戻し、無条件にも幸せや喜びを感じさせてくれることの多い季節ですね。経験している最中ももちろんですが、何度でも思い返して幸せな自己満足にひたるのも大切な時間です。
荒井良二さんの作品からは、いつも“角のないもので包まれる幸せ”を感じます。

作文の課題としては、未就学幼児から小学1年生を対象に「そりゃあもう〜な日だった」という意見と、その根拠たる自身の体験を一段落で書いてもらうことができます。
ここではポジティブな内容にこだわる必要もありませんが、物語のクマくん同様“いいこと”を思い出せると良いですね。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。