読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



忘れられた物たちは、忘れた人を忘れない。

何でも欲しがるこどもたち。しかし、自分のものになると、今度はそこかしこにほったらかして、忘れがち。
一方で、忘れられた物たちは、自分が使ってもらえていた頃のことを思い出しながら、ひとりぼっちでホコリに埋もれていく。忘れられた物たちは、忘れた人を忘れない。
そんなことが、昨日紹介の『わすれものの森』では、登場する魔法使いのような男たちによって語られていました。

読了したこどもたちは各々、これまでに自分たちが学校その他に忘れてきたことがあるもの、そのまま無くしてしまったものについて、考えてみるとよいでしょう。
それらを書き出してみて[なぜ]忘れるのか、自分は[どのような物を]または[どんな時に]なくすことが多いのか、具体と抽象の思考も駆使して分析してみると、400字くらいの作文のネタはすぐに生まれます、自分の手から。
800字以上に増やしたければ、まずは思いつく限りの[対策]を挙げてメモしますが、このときに大切なのは、物をなくすシチュエーションを逆転させるだけでなく、もしも○○したら……と、より自由度を上げて考えてみることです。その中に、他の人では書けないような素晴らしいアイディアがあれば、少しくらい突飛だって採用していいのです!




岡田淳/浦川良治・共作
薦めたい学年:3年生後半〜5年生初
物語・79ページ

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