王様ライオンの食事会に初めてお呼ばれしたアリは、一人緊張していたが、王様が手渡したホールケーキがゾウ、カバ、ゴリラ…と渡るうちに、半分、また半分と欲張って切り分けられ、彼のお皿で粉々になってしまったことで、さらにいたたまれない気持ちになる。
そこで、アリが自慢のお手製ケーキを焼いて持参することを王に約束すると、意地っ張りな動物たちが今度は、倍、そのまた倍と数を競いはじめた。
翌日、自らの首を絞めるほどの数を宣言してしまい苦労する彼らをよそに、アリがたった1個運んだ小さなケーキは、王様に喜ばれ、はんぶんこして食べられたのであった。
以前紹介しました『1つぶのおこめ―さんすうのむかしばなし』に同じく、“倍”や“半分”といったイメージを目で確認できる絵本です。 謙虚であることの大事さを謳っている点でも似ていますね。
マシュー=マケリゴット・作
野口絵美・訳
(原題:The Lion's Share)
薦めたい学年:読み聞かせ Level 2
読み聞かせにかかった時間:8分
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