この話は、人間が自分たちのくらしのために勝手に自然をこわし、動物たちの生活をおびやかしていることに対して、動物たちが人間の出したごみで山をつくり、仕返しし始めるところから始まります。
どれだけごみを捨てても町がきれいになっていくことに気がついた人間たちは、何千年も望んできた「うつくしい天国」をつくることができたと、地球の上の王様気分で大いばりでした。ところがある日、ごみ山脈がくさってきて、メタンガスが出てきたせいで、悪臭やうなり、さらに、地しんやつなみが始まりました。あまりの臭さだったため、人間が海にごみを投げ捨てていき、海をごみでうめてしまうと、とじこめられた海は、出口を求めてあばれ始めました。そして、高い山の頂上を残して、すべて海にのみこまれてしまいました。動物以外に生き残ったのは、自然と共にくらしてきた人々だけでした。
前回に引き続き、教室生徒の手による昨夏の読書感想文から、『におい山脈』のあらすじをご紹介いたしました。 これは4年生が、椋鳩十作品をお題とした作文コンクールに提出するため、一生懸命に仕上げたものです。
椋鳩十・文
梶山俊夫・絵
薦めたい学年:読み聞かせ Level 4
読み聞かせにかかった時間:6分
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