読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



かっぱ

薬草集めを生業とする男が、あるとき森の中を歩き回った帰り道、娘を先に帰らせて沼で夕飯の魚を釣っていくことにしたものの、思うようにいかないことから腹立ちまぎれに石を投げ入れたところ、何者かに沼の中へと引きずり込まれてしまう。
すると、そんなことはつゆ知らず一人夕飯の支度を進める娘のもとへ、父の姿をした河童が現れ襲いかかったのだが、すんでのところでこれを撃退。 父も無事であった。
聞けば、父親の投げた石が河童の子に当たり死んでしまったということだったが、ありがたいことに、沼に倒れていた河童の子は気絶していただけだったため、父は薬草を与えて詫び、娘も彼らのためにきゅうりをたくさん用意したのだった。 めでたしめでたし

杉山亮・文
軽部武宏・絵

薦めたい学年:読み聞かせ Level 2 (夏)
読み聞かせにかかった時間:7分半


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