読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



オープンエンドな問い立て

『ぼくがおおきくなったらね』の読了後しばらく考えたのは、1体のロボットが話し合いの輪に加わっていることの意味です。彼だけは大きくなることがないのですから。
「『100万回生きたねこ』解説」という投稿でも取り上げましたが、このような答えのない問を立てることを、読み聞かせのうちから親が姿勢として見せてあげられると、こどもの「地頭」も変わってくるのではないかと思います。
ちなみに、私のこの問に対する答えは「ロボット(機械や工業)を考案し製造・運用するのは人間であるのだから、私たち人を超える能力をそれらに持たせながらも、その力と規模をきちんとコントロールして、私たち人間のためだけではない“地球”“環境”のバランスを保っていこう...と伝えるためだったのでは」というものです。
今後は、生徒を交えて考察を続けたいと思っています。ある程度の制限下でどのように自由な発想が出てくるのか、楽しみです。


『ぼくがおおきくなったらね』
きたやまようこ・作
薦めたい学年:読み聞かせ Level 0


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・ご感想、お待ちしております。