読書も学びも積み上げていくもの



 読書も学びも、積み上げていくものです。
 各書籍の紹介ページに、「薦めたい学年」を記載しましたが、読書は何も焦る必要がないので、下から順に積み上げるように薦めてあげて下さい。 一生かけて良いものをゆっくり読んでいけばいいのです。
 「うちの子は読めるから」は多くの場合、過信です。 教室でこどもたちと接していても、入室当初から問題なく読書できる子は少ないもの。その上、きちんと矯正してあげなければ、いつまでも悪い癖が抜けません。 冊数と時間とを無駄に重ねてしまうというのが、一番怖いことです。
 ここに記した「薦めたい学年」を参考に、皆さまには適切な選書とお子様方への直接の本紹介そして、ときどき内容確認をお願いしたいところです。 まずは「当サイトの眺め方」をご覧ください。



おばけになったアサガオのたね

クラスメイトにはやし立てられたのを思い出して、「お日さまが入り込んだように」頭の中が熱くなったたかちゃんは、友達数人の植木鉢からアサガオの種をほじくり出し、自分の鉢に移し替えてしまう。
大切に世話した分、みんなよりも早く、それもたくさんの芽が出たたかちゃんの植木鉢と、いつまでも芽の出ない友達の植木鉢。
自分のしたことに対する恥ずかしさと焦りがアサガオの何百・何千という芽を育て、今にも襲いかかってこようとした時、たかちゃんは自分の鉢と心を割ったのだった。

日比茂樹・作  小林与志・絵

薦めたい学年:1年生半ば〜後半


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